そろそろ雪が降るかなァ、と思い始めるこの時期に見たい映画。
ここ数年見た中で、一番心にのこった作品です。
ヒュー・グラント狙いだったなんてそんな滅相もない…
この映画を見て、こんなにたくさんの愛のかたちがあったんだ、と再認したのは私だけではないハズ。
一目惚れ、片思い、夫婦愛、初恋、国境も言葉も越えた愛、
計算高い恋、友愛、叶わぬ思い……
私が一番切なくなったのは、友人のパートナーを愛してしまった男性のエピソード。
大切な友人のパートナー。自分の想いを伝えることは絶対に出来ない。
それでもふとした瞬簡に、その気持ちが彼女に伝わってしまう。
伝えてはいけない、応えることができない気持ち……
そしてこの恋にピリオドを打つ場面が本当に切ないのです。
登場する19人の男女それぞれが最高に素敵だ。
自分の気持ちに正直なろうと等身大でぶつかって考えて行動している。
胸につかえたカタチにならない気持ちを他者に向ける――
それはどれだけの勇気と努力がいることだろう
がむしゃらでいいじゃん
かっこわるくったっていいじゃん
それが自分の素直でまっすぐな気持ちのあらわれなんだもの
人を想うこと、人に想われることの嬉しさや幸せ、喜びの感情、
切なさ、哀しみ、嫉妬、その他もろもろの負の感情
そのすべてをもっている自分という存在がいとおしくなる作品です。
たいせつな人とみてください。