何者かに駆り立てられたかのように、再度「映像の世紀」を見返した。
第一次世界大戦、アメリカの高景気と大恐慌、ナショナリズムの台頭、第二次世界大戦、太平洋戦争――敗戦
そうしてベトナム戦争開戦まで来たところで
9.11を引き金に始まった、イラク戦争の泥沼と何一つ変わっていないのだと気付かされて
ぞっと背筋が凍った。
私たちは今を生きていて、過去を知っている
けれど未来を知る由はなく、前にしか進めない
芥川龍之介は「ぼんやりとした不安」を抱え、自ら命を絶った
未来への例えようのない不安と対峙した私たちは――これからどこへ向かうのだろうか