待望のお休み。久々にいい天気。
洗濯は、何を血迷ったのか、昨日同居人が数ヶ月ぶりに自ら洗濯機を回して
そのせいか見事に雨に降られ
(天気予報見ろ)
ベランダはまだ乾いていない洗濯物で埋まっている
朝早くに出かけていった同居人はもういなくて、布団の上で仰向けになって
ひらひら風にあおられるシャツを眺めていた
昨夜の雨の余韻が残る、上空のつよい風
消しゴムで消せるほど薄く白い雲が、あっという間に窓から消えてゆく
ああ……外に出たいな
思い切ってTシャツを着て、サンダルという身軽な格好でとび出した
昨夜さんざん汗にまみれた一張羅のスーツをクリーニングに出し、そのままサイクリング
雨上がりの空気は心地よく涼しいけれど、身体で感じる風は陽にあたためられている
春は過ぎ、夏がやってくる
血が騒ぎ、胸躍る夏だ
外に出たとき、音楽はもっていなかった
昨夜さんざんスピーカーで耳をやられていたから少し耳を休ませたかったのかもしれない
けれど、昨日雨降るなか回したi-Podから流れてきた音が
今もまだ、頭を巡っている――
爆音で少しイカれた耳に、まるでアナログ音のようにやさしく響いた「ナイトクルージング」
持ち運ぶ音楽、よりも
心に流れる音楽、に出会えたら
いつだって夢見ていられそうだ
そう思った