例の事件から4日……
ついに、
件の店に足を運びました。
開店時間は、こともあろうに12時。
(この時点ですでに田舎出身の人間には腹立たしい)
ドロボーさんが見たら鼻で笑っちゃうような古びたガラス戸を開けて店に入ると――
途端に里心が……。
汚い。
ではなく
乱雑。
狭い部屋じゅうにLPの入れられたダンボールが処狭しと並べられ、壁面はすべてCD棚。
しかもその並び、テキトーにも程がある。
アルファベット順なのはそうなんですが、商品補充の際、
きっと
何も考えずに空いた棚に突っ込んだのだろうことが火を見るより明らか。
隙間にとりあえず突っ込んでまーす、という状態が店じゅういたるところにあった。
中古だけではなく、新譜も扱っているらしいのだけれど……
これを新譜として売ることになんら良心の呵責はないのかと
詰め寄りたくなるほど保存状態が悪い
というか中古商品の値段高すぎ……
あーもう、さっさと目的の商品を手に入れよう!
Sさんのご配慮で、CDはすぐにみつかりました。
(ありがとうございますvvv
確かに大坂さんの作品だ!
中古などの表記がないので、新譜扱いになるのだろう。
む……。
その時の財布の中身は、CDを一枚買ったら終わり、という情けない状況。
う……むむ……。
商品を手に入れることに全く異議はないのだけれど、少々足踏み。
どどどどうしよう……
――その間じゅう、店の中にはビージーが流れ続けていました
私がこの世で最も苦手とするタイプの人間による
最も受け付けないジャンルの音楽が耳に障る大音量で。
……こんな、リラックスして音楽を探すことすらできない空間に
私はこのCDを置き去りにするのか……?
というか、
またこんなとこに来なきゃいけんの?
それに思い当たった時点で、はい決定。
決めたからにはさっさと代金を支払って、即行で店から出ました。
あれ以上の店内滞在は、無理です!
私こそ店員にケンカ吹っかけそうでしたから!
大坂昌彦&原 朋直
クインテット
「
Quintuplets」
原 朋直tp
川嶋哲郎ts、ss
井上裕一p
上村 信b
大坂昌彦ds
(1997.5.21)
何はともあれ、手に入れることができてよかったですv