風邪でげーほごほ言いながらも、11月12月の怒涛のライブのためにバイト出勤。
ジャズ試聴機を入れ替えながら、何気なくインディーズコーナーを見た。
最近「ムラマサ」というアーティストに代表されるように、スカならぬスカポップ、
そしてホーンをメンバーに入れたバンドが増えている。
その理由はなんとなく分かる。
普通のバンドなんてありふれまくってる今、
跳び抜けて巧いくらいじゃないと、なかなか目立つことはできない。
そこにホーンがあると、ちょっと変わってみえるし、新鮮味がある。
それと、ホーンが音に入ると、えらい曲が盛り上がる。
ライブだとそれが顕著。
とにかく鳴らしときゃ、ヘタウマ関係なく良く聞こえるのだ。(格好だけでなんとかなる)
ただし、これ、にぎやかな曲にしか使えない。
つまり、一発屋になる確率が、ヒジョーに高い。
にぎやかで楽しい、パーティー・チューンは当たりやすいけど、それで終わる。
HIPHOP、レゲエ、ラテン系も然り(リッキー・マーティンがいい例)
だって、その曲に求めるものは、それだけなんだもの。
ずっと聴いていたい曲じゃない。盛り上がればそれでいい。
それがその曲の用途であり需要なんだから。
だからって、ずっと売れ続けるために、リスナーにおもねることがいいってわけでもない。
何故なら、リスナーが誰より一番ワガママで、気まぐれで、
厳しい判断しかくださないのだから。
では、そんなリスナーに求められている音楽って一体何か――。
私は、
気まぐれな聴者に惑わされることなく、
圧力かけてくるレコード会社の思惑に屈することなく、
思うままに、自由に、楽しく、時に悩んで、でもそれでも
こっちが思ってる以上の音作ってくれる人の音楽が聴きたい
鳥肌立って、腰が抜けて立てなくなるような音を頂戴。