実家に帰って妹御といっしょになると、両親が寝た後に、二人で話し合いをもちます。
近況、ハマってることとか軽いものから、これからの生活、仕事に対する姿勢とか話したりします。
そしてこの連休で議題にあがったのが、"もはや現代の治安維持法"と名高い
「東京都青少年保護条例改正案」
「何をもってして、どのへんがいけないの?」
「まず、これが単なる都の一条例だと思って甘くみてはいけない。
日本の出版社は9割9分東京にある。間違いなく国内に流通する書籍全般に影響を与える。そして首都が定めた条例は、必ず地方へ波及する」
「それで?」
「
規制対象が極めてあいまい、かつ根拠がない。
例えば『第三章 不健全な図書類
等の販売
等の規制 第七条』に『
非実在青少年』とあって、これが著作物に18歳未満として表現される登場人物になるのだけれど、一体誰が線引きするのか?」
「個人の主観じゃない?」
「そう。規制と言うには主観頼み。けれど当然、この条例が通れば法律。
消費者999人が問題ないと思っても、役人の1人がNOと言ったらNO
曖昧模糊な線引きに引っかかってしまえば、ジ・エンド」
「そしてこの条例は、
18歳未満の性描写の規制という名目のもと、反対意見を出しにくくしているところにも問題がある。反対意見を正当に述べても、犯罪者の片棒を担いだごとく批判されてる」
「ちなみにメディアでは性描写の規制ばかり取り上げられてるけれど、
暴力表現(殴る、蹴る、戦争etc)もアウト」
「・・・つまり?」
「ジ★ンプ、マガ▲ン、ガン■ン等で大好評連載中の作品、軒並みブー。」
「
はいっ?」
「ワンピも鋼もナルトも引っかかるよ」
「ギャー!!!!!そんなんされたら息止まる!!!!」
と、いう感じの話を二人で延々していました。
とにかく大問題に繋がることばかりなのに、条例通すことにばかり力を入れて、私たちの意見に都はまったく耳を貸さない状況にあります。
尚、実害にあった青少年に対する保護、害を与えた側に対する罰則は一切入っていません。実際に生きて、生活している青少年のために作られた条例とは、到底思うことが出来ません。
規制がかかってからでは、すべてが手遅れです。
ぜひ一度、この条例が通ってしまった場合の今後の日本に生きる私たち、子ども達の生活に与える多大な影響と問題について考えてみて下さい。
参照リンク:
東京都青少年保護条例改正案全文の転載